親バカにして馬鹿な親
2011年 03月 12日
被災された皆さんにお見舞い申し上げます。
降圧剤の影響でめまいがしたのかと思いました。
そのころ関東・東北地方は、
想像を絶する震災に見舞われていたのです。
1995年の阪神淡路大震災を知る身としては、
第一報で直感しました。
本当の被害は、こんなものではない。
数字はもっともっと大きくなる。
残念なことにその予感は当たってしまいました。
生命の危険は及ばなかった方々も、
多くは帰宅難民となられたようで、
阪神淡路とはまた違った被害の大きさを感じました。
そんなニュースを目の当たりにして、
ついつい考えるのは、家族のこと。
二人の息子は、市内の学校ですが、
娘は、今年から大学生です。
通学には阪急電車や
神戸市営地下鉄を使うことになるでしょう。
「無理に帰ってこようとしないで、
学校が安全なら学校に残るんだよ。」
そういうと、帰ってきた言葉は、
「うん、帰らないよ。
私にだってできることがあると思う。」
彼女の学部は、大学病院に隣接しています。
我が娘をこんなに頼もしく感じたことはありません。
早くも自覚と責任感を見せつけられた思いです。
実は彼女は、浪人の末、ついこの9日、
医学部医学科に合格しました。
生まれたばかりの医師の卵です。
そのときも
「ああ、これでやっと勉強ができる。」
とつぶやきました。
「これまでの受験勉強は?」
と問うと、
「あれは『競技』で、勉強じゃない。」
と言い切りました。
親はついつい過剰に子供の心配をしますが、
子供たちは、いつのまにか、
もっと広い世界に目を向けているのですね。
先日の卒業式と言い、
私がもっと成長しなければ、と痛感しています。
(H)