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by funamotomegane
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20年振りの学校生活 8

病院実習の間は、一日中緊張しっぱなしでした。

基本的に眼鏡店には、メガネで視力が矯正可能なお客様がいらっしゃいます。
でも、病院には、いろんな原因や病気で、
眼の前にどんなレンズをおいても視力が変わらない患者さんも
たくさんいらっしゃるのです。

それでも、前回の検査との変化や、今の状態の把握のために、
毎回ドクターの診察の前に、
オートレフ、眼圧、裸眼視力、矯正視力を測ります。

毎日毎日ドキドキ、ドキドキ053.gif

実習生の指導役・視能訓練士のお姉さん方(もちろん私よりずっとお若いです)には、
いろいろ教えていただきました。
一番重要、とさんざん勉強させられたのは、
眼球の中のどこにピントが合っているか常に考える、ということです。

無限遠方を見たときに、網膜にピントが合う状態が正視です。
老眼になるまでメガネはあんまり必要ありません。

網膜の前にピントが合うのが近視です。
ピントが合う距離を伸ばして網膜に焦点が合うように、
凹レンズで矯正します。
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反対に、網膜の後ろでピントが合うのが遠視です。
凸レンズで矯正します。
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また、眼の縦方向と横方向(斜めのこともあります)で
屈折の度合が違うのが乱視です。
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この患者さんは、裸眼では眼球の中のどこでピントが合っているのか、
目の前にこのレンズを置くと、ピントはどこで合うようになるのか、
それを常に意識するように、
それが師匠たちの教えです。

(の)
by funamotomegane | 2009-03-28 21:14 | 眼鏡学校