2009/04/18 ヴィンテージな(?)イケア
2009年 04月 30日
四半世紀前、旧西ドイツで一人暮らしをしていました。
先輩のすすめもあって、そのときの家財道具は、
「イケア」の組立家具でそろえました。
高級なオーダー家具とは、比べるべくもありませんが、
シンプルで機能的で気に入っていました。
学生たちにも人気が高いのか、
夢破れて(笑)、帰国するときは、
たちまち買い手が付きました。
ただひとつ、玄関チェストだけは、
分解して持ち帰りました。
お気に入りだったんです。
で、その後、使うあてもなく仕舞いこんでしまい、
どこだったかなあ、という程度には思いだすものの、
よく探しもしないまま、20年以上の時が流れました。
それが、先日の大掃除で、階段下の納戸、
通称「ハリーの間(※)」の奥に、
なにやら、大きな梱包を見つけました。
※:『ハリーポッター』シリーズの主人公、
ハリーが、意地悪な伯父一家の階段下の物置に、
住まわされていたことにちなんで、勝手に呼んでいます。
分解された懐かしいチェストでした。
玄関先においていた、特にお気に入りの家具です。
ただひとつ、売らないで持ち帰ったものです。
部品がそろっているかどうかも確かめず、
勢いで組み立て始めると、
いろんなことが思い出されました。
よく見ると、プラスチックのパーツには、
81年3月という製造年月が、刻印されています。
なんと、28年前の製品です。
上等のオーダー家具でもないのに、
30年近い時間が経っていても、
何の狂いもなく、復活しました。
早速、散らり気味の玄関に置きました。
イケアというと、
都会的でシャープなイメージの
スカンジナビアンデザインが多いようですが、
そこには、やはり古いものを大事にする、
ヨーロッパの人たちの情熱を感じました。
フナモトでは、
ドイツ、オーストリア、デンマークなどからの、
輸入品を多く扱っていますが、
目先の変化に流されない、
しっかりしたポリシーのフレームが多いと思います。
また、国産でも、安心して、
長くお使いいただけることを第一に考え、
じっくり吟味して仕入れています。
28年くらいでヴィンテージ家具なんて大げさですが、
古い家具がよみがえったのがうれしくて、
記事にしました。
実は、ウチには、60年代70年代の古いフレームが、
ずいぶん残っています。
重くて古風なデザインですが、
頑丈でいまだに高品質を保っています。
機会があれば、ご紹介したいと思います。
(H)
カテゴリ: 日常から