累進帯の長さ
2009年 11月 30日
境目のない遠近両用レンズで、
遠方度数の中心から、
手元の近用度数の位置まで、
度数が変化する領域を累進帯、
その長さを累進帯の長さと呼びます。
たとえば、この画像のレンズでは、
中心やや上の+のマークが、遠方度数中心、
下の鏡餅の断面図のようなところが、
近用度数測定位置になり、
その間を累進帯と呼びます。
おおざっぱにいいますと、
この長さが長いと度数の変化が穏やかで、
短いと変化は急になります。
当然、累進帯が長いと、簡単に言うと、
縦長の玉型のフレームが必要になりますが、
それぞれに一長一短あって、
どちらが使いやすいかは、個人差があります。
遠方から手元まで、一つのメガネで済ませるには、
度数を変化させる必要があるわけですが、
逆に言うと、遠方でも手元でもない、
中間距離もピントが合う便利なレンズでもあります。
そして、そのピントの合うレンズの位置を
探すときにも累進帯の長さが影響します。
顎を少し動かすだけでピントが合う場所が探せるので、
私個人は、短い累進帯のものを使っていますが、
急激な度数変化が苦手な方もいらっしゃいます。
お使いの度数やライフスタイルによって、
様々な提案をご用意しています。
どうぞお気軽にご相談ください。
(H)