遠近両用メガネにするか、老眼鏡にするか?
2010年 06月 02日
40~50歳になって、手元が見にくくなってきました。
あるいは、眼が疲れる、肩がこる、などなんとなくすっきりしない。
それは老眼の始まりを、頭では否定しても体が感じているのかもしれません。
「老眼鏡を作りたいのですが・・・」
はい、かしこまりました。
手元にだけにピントが合う手元専用にしましょうか、
それとも読書・パソコン・テレビ・車の運転までできる遠近両用にしましょうか。
まず、今までのメガネ歴を教えてください。
「生まれてこのかた、メガネなんてかけたことありません。新聞読むときだけ見えたらいいんです」
はい、正視・遠視だった方でそうおっしゃる方多いです。
このタイプの方はまず、顔にメガネをかける、レンズを通して物を見る、
そういったことから慣れていらっしゃらないわけです。
メガネをかけるのが嫌な方も多く、お手元専用の老眼鏡をお持ちいただくのが無難です。
私が実習させていただいたお店では、
遠視でそれまで眼鏡をかけていない方には遠近両用は売らない、という方針でした。
なのですが・・・!
遠視の方は、遠くを見るときにも(つまり目を開けているときはいつも)眼の筋肉が緊張しているため、
「夕方になると物がにじんで見える」
「眼精疲労、頭痛、肩こりがひどい」
といった症状を感じることがおありだと思います。
そんなときは、遠近両用レンズを入れたメガネをかけっぱなしにすると
症状が改善することがあります。
ですが、いままでがんばってがんばって、物を見続けてきた眼が
急にがんばらなくてよくなったのですから、
一気に気が抜けて、度数が進むのが早くなることもあります。
また、遠近両用のレンズというのは、一枚のレンズの中で度数が変化するものですから
レンズの端の方では歪んで見えたりします。
鼻の上にメガネを乗せることにさえ慣れていない方には、
この歪みに適応するのに時間のかかる方もいらっしゃいます。
若いうちなら適応しやすいです。
40歳台がチャンスです。
どうしても遠近両用がかけたい!
その思いの強い方もかけこなしていただけるかもしれません。
遠視でもずっと遠視用のメガネをかけてこられた方、
近視、正視の方には遠近両用をおすすめしたいと思います。
詳しくは、また日をあらためて(^^)
(の)