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by funamotomegane
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遠近両用レンズ その2

遠近両用レンズ その2_e0153425_1724342.jpg

以前、私のメガネをご紹介させていただきましたが、
あのフレームには、「ヴァリラックス・フィジオ」という、
ニコン・エシロール社の遠近両用レンズを使用しています。

1959年、私が生まれた翌年、
初代ヴァリラックスは誕生しました。
今年で開発50周年になります。

電子オルガンの代名詞として
エレクトーンという言葉が使われるように、
「境目のない遠近両用レンズ」の意味で、
「ヴァリラックス」という言葉が選ばれてきました。

初代以来、幾度も改良が重ねられ、

ヴァリラックス2
ヴァリラックス・マルチデザイン
ヴァリラックス・コンフォート
ヴァリラックス・パナミック
ヴァリラックス・イプセオ
ヴァリラックス・エリプス
そして、
ヴァリラックス・フィジオ

と快適さを求めて進化してきました。

現在、オーダータイプのイプセオ、
スマートなフレームのためのエリプス
そして、バランスよくオールマイティーなフィジオ
この3つが、ヴァリラックスの主力です。

境目のない遠近両用レンズは、単に境目をなくしたのではなく、
遠方度数から近用度数まで、
無段階で変化するように設計されています。
そのため、中間距離にもピントが合い、
テレビ、パソコン、読書、といった様々な距離に対応します。

ただ、残念ながら、そのために犠牲にした部分もあり、
具体的には、横目、流し目に弱いという弱点があります。

境目のない遠近両用レンズの歴史は、
ひとことでいうと、その弱点の克服の歴史、
と言えるかもしれません。

現在では、両面非球面設計などの技術で、
初めての方でもあまり違和感なくお使いいただけるレンズが、
さまざまな用途に応じて開発されています。

お気軽にご相談ください。


(H)
by funamotomegane | 2009-01-24 17:11 | レンズのお話